2020/05/25

「言い触らし団右衛門」司馬遼太郎短篇全集四

戦もなくなり平穏な時代、塙団右衛門は戦のない世をうらみながら、自分の名を売っていった。名を売って生計を立てていたにもかかわらず、最後、大阪冬の陣で秀頼につく。
理助が家康について大儲けしてやるというと
「でかした。団右衛門があきんどでも、理助のようにする。しかし団右衛門は、後世の者に売りつけるつもりじゃ。一生皆一夢、鉄牛五十年」

現代では名を売る商売はなかなか隆盛を誇っており、中身はなくても名前は有名ってのが多い。しかし団右衛門と現代の愚人との違いは、団右衛門は後世に名を売ったことで、現代人はいかんせん現世利益を追求しすぎる。


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