挫折:北方謙三『水滸伝』集英社文庫

『水滸伝』 北方謙三 集英社

水滸伝は横山光輝の漫画でかつて読んだが、ほんとんど記憶に残っていない。三國志でもそうなのだが、顔が登場人物が多いのにもかかわらず、みんな一緒で区別がつかず混乱してしまう。北方版は全19巻。本当に読み通すことができるのか。しかもだ、『楊令伝』『岳飛伝』と続編がある。男のロマンとかいうと今の世の中では時代錯誤感がすごいが、それでも男がどうしても持ってしまうもので、それをうまく掬ってくれるのが北方さんの小説だろう。変わらないなにかを求めて、世を恨んでいる人にはいいもんだ。現代では、へたに男性性を表にだすと叱られかねない。
いっきに読むことはしない。というよりできない。他にもいろいろと本に手出ししているため。予定では1年で『岳飛伝』まで全て読み通せればいいと思う。2019年3月22日
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かれこれ8か月、少しずつ読んではきたけれど、もう読むのをやめる。これほどつらく、苦痛な読書を強いられるとは、思いもよらなかった。13巻まで読んだが、もう義務は果たしただろう。「司馬遼太郎短篇全集」を読み進めていればよかった。でも前々から読みたかったものだし、途中まで読んで後悔はしたけど読まなかったらもっと後悔していたと思う。2019年11月21日

水滸伝一 曙光の章 1
水滸伝一 曙光の章 2
水滸伝一 曙光の章 3
水滸伝二 替天の章 1
水滸伝二 替天の章 2
水滸伝三 輪舞の章
水滸伝四 道蛇の章
水滸伝五 玄武の章
水滸伝六 風塵の章
水滸伝七 烈火の章
水滸伝八 青龍の章
水滸伝九 嵐翠の章
水滸伝十 濁流の章
水滸伝十一 天地の章
水滸伝十二 炳乎の章
水滸伝十三 白虎の章
北方謙三の『水滸伝』への批判と挫折――読んでいてつらい

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