「天傷の星」「地幽の星」「天暗の星」まで
武松は魯智深に故郷に帰るように言われ、数年ぶりに赴く。武松が愛していた潘金蓮は、自分にではんく兄のもとに嫁ぐ。心が引き裂かれそうな日々のなか、兄と潘金蓮が交合しているところ目撃してしまう。このままではどうにかなってしまうと思い、故郷を後にする。その後はぐれ者として生きざるをえない状況になったところで宋江と魯智深に出会う。志をともにして歩むことを決意するが、武松の心の弱さもあり、それと決着をつけるためにも里帰りをする。数年ぶりに兄に会い、潘金蓮の料理を口にする。やはり帰ってくるのではなかったと思う。あくる日、兄が留守にすることになっており、帰ってこない。武松は深酒をしてなぜだか兄の家に行き、潘金蓮を何度も激情にかられ犯してしまう。潘金蓮は、その後自害し、賊に襲われたことを書きおきした。武松は死んだ潘金蓮を見、自分を責め、川へ飛び込むも死ねず、森で虎と闘うも死ねず、寺に厄介になる。
朱貴の妻陳麗は病に伏しており日に日に悪化していく。そんな中呉用は朱貴に安全道と薛水を紹介する。安全道は陳麗はもってあと半年であると宣告し、直せないが痛みを和らげることはできることをいう。呉用は朱貴に安全道と林冲が政府に追われていることを話し、王倫が支配する梁山湖に潜入することにようやく成功する。王倫には杜遷と宋万という右腕のような存在がいるが、彼らは現状の梁山湖のあり方に不満をもっている。そんなところに林冲が現れて、少しずつ状況が変わっていく。ある日、地方巡検視である楊志が近くを通るというので林冲は、戦いを挑む。楊志は顔に青痣をもっている。薛水は林冲に宋江からの伝言で、楊志を殺さぬように言われる。立ち合いは死闘といってよく、辛くも林冲は勝つ。楊志は殺せと林冲に言うが、林冲は殺すに惜しいという。
袁明には四人の部下がいる。李富、蒼英、何恭、呉達。袁明がこの四人を使い国を動かしている。袁明の上には蔡京のみ。反乱の兆しなどないかを監視している。国は熟れて腐りかけているが、王安石のような変法を行えばまだなんとか永らえることを期待している。また宋という国のかたちである、文官優位を絶対的な信念としてもっており、高俅とは違い志をもっている。
楊志は巡回の様子をこの会議で聞かれるが、報告書以上のことはないなどさっぱりいまいちだったため、高俅から職を解かれて左遷させられる。魯智深や蘆俊義などと会い、現在の政府がいかに腐りきっているかを聞かされ、返す言葉のない。
魯智深は武松を訪ねて、武松の弱さを克服させるために、王進のもとを訪ね、彼に武松を託す。
まだまだ話が進まないが、楊志がここで登場。不満がある。武松の悲しみが中途半端な感じがする。潘金蓮を犯すのはいい。でもなんか武松の欲情や激情がなんとなく物足りない。潘金蓮が自害した後、悲しみで死のうとするところも、微妙な読後感。もっと武松の内面を書き込んでもよかったのかもしれない。もしくはもっと簡略化して、読者にその悲しみを想像させるほうがよかったのかもしれない。文章の中に「悲しみ」といった言葉があまりに直接書いてありすぎていて、幾分空虚な感じとなってしまっている。なんか簡単に立ち直ってしまってないかと思わないでもない。
袁明その他もろもろの政府側の人間の話がある。このあたり勧善懲悪としなかった点いい。蔡京、袁明は、王安石を範とし国を変えようともがいている。宋江、晁蓋らとは違う戦いがここにもあるというのが、ここに示されている。
武松は魯智深に故郷に帰るように言われ、数年ぶりに赴く。武松が愛していた潘金蓮は、自分にではんく兄のもとに嫁ぐ。心が引き裂かれそうな日々のなか、兄と潘金蓮が交合しているところ目撃してしまう。このままではどうにかなってしまうと思い、故郷を後にする。その後はぐれ者として生きざるをえない状況になったところで宋江と魯智深に出会う。志をともにして歩むことを決意するが、武松の心の弱さもあり、それと決着をつけるためにも里帰りをする。数年ぶりに兄に会い、潘金蓮の料理を口にする。やはり帰ってくるのではなかったと思う。あくる日、兄が留守にすることになっており、帰ってこない。武松は深酒をしてなぜだか兄の家に行き、潘金蓮を何度も激情にかられ犯してしまう。潘金蓮は、その後自害し、賊に襲われたことを書きおきした。武松は死んだ潘金蓮を見、自分を責め、川へ飛び込むも死ねず、森で虎と闘うも死ねず、寺に厄介になる。
朱貴の妻陳麗は病に伏しており日に日に悪化していく。そんな中呉用は朱貴に安全道と薛水を紹介する。安全道は陳麗はもってあと半年であると宣告し、直せないが痛みを和らげることはできることをいう。呉用は朱貴に安全道と林冲が政府に追われていることを話し、王倫が支配する梁山湖に潜入することにようやく成功する。王倫には杜遷と宋万という右腕のような存在がいるが、彼らは現状の梁山湖のあり方に不満をもっている。そんなところに林冲が現れて、少しずつ状況が変わっていく。ある日、地方巡検視である楊志が近くを通るというので林冲は、戦いを挑む。楊志は顔に青痣をもっている。薛水は林冲に宋江からの伝言で、楊志を殺さぬように言われる。立ち合いは死闘といってよく、辛くも林冲は勝つ。楊志は殺せと林冲に言うが、林冲は殺すに惜しいという。
袁明には四人の部下がいる。李富、蒼英、何恭、呉達。袁明がこの四人を使い国を動かしている。袁明の上には蔡京のみ。反乱の兆しなどないかを監視している。国は熟れて腐りかけているが、王安石のような変法を行えばまだなんとか永らえることを期待している。また宋という国のかたちである、文官優位を絶対的な信念としてもっており、高俅とは違い志をもっている。
楊志は巡回の様子をこの会議で聞かれるが、報告書以上のことはないなどさっぱりいまいちだったため、高俅から職を解かれて左遷させられる。魯智深や蘆俊義などと会い、現在の政府がいかに腐りきっているかを聞かされ、返す言葉のない。
魯智深は武松を訪ねて、武松の弱さを克服させるために、王進のもとを訪ね、彼に武松を託す。
まだまだ話が進まないが、楊志がここで登場。不満がある。武松の悲しみが中途半端な感じがする。潘金蓮を犯すのはいい。でもなんか武松の欲情や激情がなんとなく物足りない。潘金蓮が自害した後、悲しみで死のうとするところも、微妙な読後感。もっと武松の内面を書き込んでもよかったのかもしれない。もしくはもっと簡略化して、読者にその悲しみを想像させるほうがよかったのかもしれない。文章の中に「悲しみ」といった言葉があまりに直接書いてありすぎていて、幾分空虚な感じとなってしまっている。なんか簡単に立ち直ってしまってないかと思わないでもない。
袁明その他もろもろの政府側の人間の話がある。このあたり勧善懲悪としなかった点いい。蔡京、袁明は、王安石を範とし国を変えようともがいている。宋江、晁蓋らとは違う戦いがここにもあるというのが、ここに示されている。
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