2022/01/22

『ドードーをめぐる堂々めぐり 正保四年に消えた絶滅鳥を追って』 川端裕人 岩波書店

挿絵をみているだけで、おもしろい。ドードーがどのように需要されていきたかもよくわかるし。残念なのが、やっぱり出島ドードーの行方がわからないところだけど、まあこれもノンフィクションならではだし、すべての謎が解き明かされるわけではないし。
ドードーについてはまったくの無知で、川端さんだから買った本でもある。モーリシャス島に生息していたということも知らなかったし。
収穫はドードーが日本に着ていたという話もさることながら、蜂須賀正氏、近藤典生という方々を知ったこと。みんな知らないところでがんばっていらっしゃる。
とにかくドードーが学際的な拡がりをもつことがよくわかる。
「オランダ商館長日記」のドードー箇所がすでに2005年に訳出されているのにもかかわらず、誰もこのドードーが大事件だったことに気づいていないというのが、いい話。

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