2021/02/03

20年ぶりの第九

去年のことながら、記録のために。
20年ぶりに第九のコンサートへ行く。

東京交響楽団 
ベートーヴェン 交響曲第9番ニ短調「合唱付」
指揮:ジョナサン・ノット
ソプラノ:ジャクリン・ワーグナー
メゾソプラノ:カトリオーナ・モリソン→中島郁子
テノール:クリスティアン・エルスナー→笛田博昭
バスバリトン:リアン・リ
合唱:新国立劇場合唱団
会場:サントリー・ホール
日にち:2020年12月29歩日

コロナの影響で、メゾソプラノとテノールの歌手が変更となる。
第九は正直それほど好きな曲ではなく、全体を通しで聴くのですら、数年ぶりではきかず10年は聴いていない。今年、年末は何を聴きに行こうかと悩んでいたが、たまには第九もいいもんだろうと思ったわけで、でこれがかなり正解の選択だったと思われる。
第九ってこんなにいい曲だったけ、と思わずにはいられず。ジョナサン・ノットの曲運びは軽快で、あのフルトヴェングラーのような重々しさがない。僕はこの重々しさが好きではなく、だから第九を敬遠していたわけです。
しかし演奏は素晴らしかった。
第一楽章から第二楽章まで、ベートーヴェンの童貞臭さが抜けて、あか抜けた演奏だった。両楽章と明るい曲調ではないが、どこか天性的な明るさをもったものに仕上がっている。
第三楽章にしてもたっぷりと聴かせるアダージョではなくて、なめらかでどこかモーツァルトのような要素を含ませていたと思う。
第四楽章、ここはクライマックスでもあるので壮大にダイナミズムを持ってくるかと思いきや、やはりここでも洒脱な軽快さをもって合唱を終えていく。
曲全体で素晴らし統一感を持たせていて、曲が進むにつれてその統一感が増していく。第四楽章では、第一楽章から第三楽章までが序奏であるかのように、僕は第四楽章にこの曲の全体性を感じることができた。これはCDやレコードでは体験のしたことのないものだ。
んーまさかこんなに素晴らしいとは思わなんだ。

アンコールは「蛍の光」。これもこれで素晴らしいですねー。年末を心から味わうことができた瞬間。
拍手はやまず、ジョナサン・ノットは何度もカーテンコール。コロナで「ブラボー」の声はダメなので、紙に書いてきている方を複数見ける。多くの聴衆は立ち上がって拍手を送り続け、なかなかみんな帰らなかった。

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