BEETOVEN
Quartet in C sharp minor, Op.131
Julliard String Quartet
Robert Mann(violin)
Isidore Cohen(violin)
Raphael Hillyer(viola)
Claus Adam(cello)
RCA VICTOR, LSC2626
ジュリアード弦楽四重奏団による、ベートーヴェン弦楽四重奏曲第14番。ニューヨークのレコード店で購入。やはりニューヨークいったらジュリアードのレコード買うべきかなと思い、$12と少し高かったけど。
ぼくははじめてジュリアード弦楽四重奏団の演奏を聞いたのだけれど、やはりアメリカということもあって、ヨーロッパの弦楽四重奏団とは違って、癖がないなーと。
バリリ、スメタナ、タカーチなどの弦楽四重奏団なんか、けっこう濃い演奏をする。まあぼくにはフランス的だとかハンガリー的だとかの違いまでわかるほどではないけれど。
ジュリアードの場合、そういった癖がなくて中性的な演奏になっている。
とはいっても、個々の演奏家ではヨーロッパからアメリカに渡ってきた一世もいるかもしれないけど。
例えば第二楽章のロンドは、ヨーロッパの弦楽四重奏団なんかだともっと舞踏のリズムを刻む演奏でシャープなんだけど、ジュリアードは非常にフラット。
でも安心感があります。鬼気迫るような緊張感もなくて、のびやかなで全体的に明るい。
そして4人の演奏家で音楽を作り上げているなーという感じ。第一ヴァイオリンだけが突出するようなものがなく、一体感が強い。
ぼくなんかが言うのもおこがましいが、完成度が高い。
けども、正直言えば、物足りなさは否めないか。泥臭さがない。
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