2019/06/03

『街道をゆく 蜀・雲南の道』 司馬遼太郎 朝日新聞社



成都に仕事で行くことになったから、飛行機で読んだ。
随想としてはいまいちなもの。三國志の話が結構あってちょっとね。司馬さんが成都に訪ねたころと現在ではかなり街の雰囲気が異なっていることだろうな。いまじゃあ、地下鉄を10本通すとか、郊外へだらしなく広がる高層マンションだとか。
日本の風景もいいもんじゃないけど、中国も同じような感じになってきている。この「街道をゆく」は特に書くところなし。
こんにゃくが実は蜀地方由来のものとは知らなかったけど。そういえば、中国でこんにゃく料理をたべていないなあ、と思ったら日本で生き長らえたようで。
暇つぶし程度の内容でございました。僕のなかで成都という成都のイメージを何か新しいものにしてくれるかなと思ったけど、なにもなし。
とりあえず、僕の成都のイメージは、三國志程度しかない。
現在の成都を知るためには全くといっていいほど役にはたたねいけど、別に役にたつ、たたないで読書しているわけではないので、機中、隣の同僚が、数十年前の本を読んでも意味がないみたいことを言ってきたので、こころの中で、やはりこいつは愚民だと思った次第。

中国の大都市というのは、なんとも散策しにくいというか。無駄に大きい都市設計をしている。古い通りでは、そうでもないけど、新しい通りはもう歩くのが嫌になる。
東京やニューヨークなんかはコンパクトな都市だと思う。


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