南朝の正平二年(一三四七年)の吉野で菊の香りがするという女性がいた。とくに容姿にすぐれているわけでも才気があるわけでもないが、菊のやや腥臭ににた青ぐささが、肉体感をもって典侍をくるんでいた。評判がたっていたが、典侍は冷たく誰も相手にしなかった。そこに千種忠文が典侍をつかまえ、つかの間の戯言ののち、典侍を殺す。死んだ後も典侍からは菊の臭いがしていた。典侍の恋人は飛鳥井堯光、彼は北朝方で、典侍に諜報活動をさせるために典侍を吉野に送りこんだのかもしれない。
これもまあまあまあまあといった感じで、とくに述べることもないが、菊の香りを僕は知らないので、どんなもんなのかな。この話は「芳野襍記」というのものに収められているらしい。さてこの「芳野襍記」とはなんだろうか。ネットで調べたがよくわからない。本当に存在するものなのか。
このあたりの短篇は、まだまだ司馬さんの本領発揮ではない。密度も濃くなくて習作ってとこかなと思う。ただ、やはり文章はうまい。
これもまあまあまあまあといった感じで、とくに述べることもないが、菊の香りを僕は知らないので、どんなもんなのかな。この話は「芳野襍記」というのものに収められているらしい。さてこの「芳野襍記」とはなんだろうか。ネットで調べたがよくわからない。本当に存在するものなのか。
このあたりの短篇は、まだまだ司馬さんの本領発揮ではない。密度も濃くなくて習作ってとこかなと思う。ただ、やはり文章はうまい。
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