2021/04/07

『ジャックポット』 筒井康隆 新潮社

どうなんでしょうか。最後の「川のほとり」は息子の死を思い書かれているので、きちんとした文章になっている。
しかしその他の作品はすべて言葉遊びを徹底しているものになっている。まあたまーに読む分には楽しめるんだけど、収録されている作品のほとんどが言葉遊びだと、さすがに疲れるし、飽きてくる。
とはいいつつも全体的にはまあまあおもしろかった。80歳超えてもなお新鮮な言葉遊びができて、諧謔をわすれず、アイロニーもある。「ジャックポット」なんかまさにね。コロナの氾濫。
超高齢にもかかわらず今だ若さを感じる文章を書いているので、☆三つ。


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