Beethoven
Sonata No. 30 in E, op. 109
Sonata No. 31 in A flat, op. 110
Sonata No. 32 in C minor, op. 111
Friedrich Wührer
VOX, PL9900, MONO
フリードリヒ・ヴューラーのベートーヴェン、ピアノ・ソナタ30番、31番、32番。レーベルはイタリアの会社。
ヴューラーというピアニストを初めて知る。1900年ウィーン生まれで1975年に亡くなっている。
かなりいいですね。とても落ち着いている。
ピアノ部屋に入って、椅子に座って、何事もないかのように、ただ弾いている、そんな感じ。
透明というより無色で廃墟感あふれる演奏。
廃墟感、そうこれですね。誰もいない廃墟でピアノだけあって、聴衆もいない。だから無駄な脚色がなくなっていく。だれに聴かせるのでもなく弾いている、そんな感じ。
だから透明ではなくて、無色。あるのは光の濃淡。
32番の第二楽章、人類の黄昏時を感じる。
聴く直前まで『ヨコハマ買い出し紀行』を読んでいた影響もあるようだ。
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