Michel Richard Delalande
De Profvndis/ Regina Coeli
Solistes-Ensemble Vocal & Instrumental de Lausanne
Dir. Michel Corboz
Erato – STU 70584
ドラランドの「深き淵より」と「レジーナ・チェリ(天の女王)」。
冒頭から美しい。オーケストラの序奏からバスが低く底から声を絞り上げるように、我が声を深き淵から主に届けます、お聞きくださいと歌い上げる。それが次第に合唱へと展開し、その祈りの声はいつの間にか人間の祈りへと昇華されていく。二重唱、バリトンの朗唱、三重唱、ソプラノの朗唱、合唱、アルトの朗唱、合唱と続く。コルボらしく合唱がとにかく美しい。文句つけようがない。井上太郎の『レクイエムの歴史』でシャルパンティエとの比較で若干言及されているが、シャルパンティエほど評価していない。シャルパンティエの「深い淵より」は未聴。まあ井上氏はなんにでも辛口なので、まあいい。詩篇130「都に上る歌」からとられている。レコードでは129と記載されてる。これは七十人訳聖書をもとにしているからのよう。
「レジーナ・チェリ」は、グラン・モテではなくてアンティフォナ。
ライナーノーツがフランス語しか記載されていないので、曲の成り立ちとか知りたかったが、よくわからず。ネットで英語で書かれている記事を探すも、いいものが見つからず。寂しい。
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