2018/04/01

‎Amadeus Quartett, Streichquartette D-Moll KV 421 Und C-Dur KV 465, Deutsche Grammophon, 139 190 SLPM


Streichquartette D-Moll KV 421 Und C-Dur KV 465
Deutsche Grammophon, 139 190 SLPM
Amadeus Quartett
Viol – Peter Schidlof
Violin – Norbert Brainin, Siegmund Nissel
Cello – Martin Lovett

モーツァルト、ハイドン・セットの中の15番と19番「不協和音」の二曲。500円という結構安めの価格でレコード店で売っていたので買った。盤の状態はNear Mintと言っても問題ない。いい買い物でした。前に違う都内のレコード店で見た時は1000円以上だったのを覚えていて、その時は、まあいつかまた安いのに出会うだろうと考えて、買わなかったが、ようやく巡り合うことができた。
アマデウス四重奏楽団ならではの甘美さが聞き所。よく言われるように緻密さよりも、ロマン性を求めた演奏。時代を感じさせる演奏だが、アナログには合う。不思議なもので50年代、60年代の演奏がCDで復刻されて、いくつか購入したことがあるが、どれもつまらなかった。名演と言われてもつまらなかった。しかしアナログで聴くとこれが違う。CDにはないものが味わえる。「音がいい」というのは、「clear」だとか「vivide」とかいう意味では必ずしもないのだと思い出させてくれる一枚。
ぼくは19番「不協和音」が大好きで、何がいいって、第一楽章、モーツァルトらしからぬ簡潔な不協和音の導入が終わると、一気にいつものモーツァルトが始まる。展開が早く、一つの主題が終わると次の主題へと進み、そしてまた次の展開部に入り、そしてまた初めに戻ってくるこの一連の曲の運びを、にやにやしながら聴いてしまう。感動とか感銘とかそんなつまらないものではない。小気味よく、軽やかに進むモーツァルトの音楽の面白さが詰まっている曲の一つだ。まあこのハイドン・セットはどれも素晴らしいものばかりで、モーツァルトといったら、ハイドン・セットとぼくは考えている。

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